PrizmDoc

新着情報

製品に関する情報をはじめ、ホワイトペーパーやコラム記事、セミナー開催などの
イベント情報といったPrizmDocに関する最新情報をご案内します。

  • PDコラム

ビューアとは?各分野の代表的なビューアも紹介

ファイルの表示・閲覧に特化するためのソフトウェアがビューアです。異なるファイル形式にはそれぞれにあったソフトウェアが必要ですが、ビューアを活用すれば、多くのソフトウェアをインストールすることなく、各種ファイルの閲覧に対応できます。

本記事ではビューアの特長や代表的なビューア、そしておすすめのビューアを紹介します。

ビューアとは?

そもそもビューアとはどういうものなのでしょうか?まずは基本的な知識について解説します。

表示・閲覧専用のソフトウェア

ビューアとは英語でViewerと書き、ファイルの内容を表示・閲覧するための専用のソフトウェアです。
基本的には、ファイルの編集はおこなえませんが、編集できないからこそのメリットがあります。本記事の「ビューアの特徴」で解説します。

ブラウザやリーダー、プレーヤーもビューアの一種

ビューアという名称ではなじみがないかもしれませんが、Webブラウザや電子書籍リーダー、動画/音楽プレーヤーもビューアの一種です。

高機能なビューアも存在

ビューアは基本的には表示・閲覧に特化したソフトウェアであり、シンプルなものが多いですが、なかには、画像ファイルをスライドのように表示するものや、圧縮されているファイルを展開せずに中身を表示できるもの、ファイル内のコンテンツを検索できる機能があるものなど、特徴的なビューアもあります。

さらに、簡単な編集機能を備えているものも存在し、本当にシンプルな機能しかないものから、高機能なものまでさまざまなものが存在するのです。

開発ツール型のビューアとは?

ビューアの中には、パッケージ製品のようなユーザーがインストールしてすぐに利用できるものもあれば、開発ツールとして開発者がシステム(アプリケーション)に組み込み、組み込まれたビューアをユーザーがシステムを通して使えるものもあります。

開発ツール型のビューアの特長は、既存のシステムに組み込んで使えるところです。パッケージ製品の場合は、既存のシステムからファイルをダウンロードし、それを別のソフトウェアで開いて閲覧する必要がありますが、開発ツール型であれば別のソフトウェアを使うことなくシステム上でそのまま閲覧することが可能です。

システム内でファイルの閲覧が完結できるため、よりユーザーにとって利便性が高いといえるでしょう。

無償版と有償版がある

ビューアのなかには、無償で使えるものと、使用料金が発生する有償のものがあります。
無償版のメリットはなんといってもコストが発生しない点です。そのため手軽に導入できるでしょう。ただし、無償版はサポートが限られていたり、機能が限定されていたりするところがデメリットといえます。

有償版は、無償版に比べて機能が多くサポートが充実している点がメリットです。コストは発生するものの、安心して使うことができます。
試用版として購入前に無償で試せる機能が提供されていれば、料金を支払う前に機能や互換性が十分かなどを確かめることが可能です。

ビューアの特長

前章では、ビューアはファイルの編集ができないというお話をしました。
この話を聞いて、編集にも対応したソフトウェアのほうが利便性が高いのでは?と考える方もいるかと思いますが、編集ができないことで生まれるメリットがあります。

ここではビューアのメリットを含めた、特長について解説しましょう。

機能が少ない分動作が軽い

ビューアの一番のメリットは、動作が軽い点です。多彩な編集ができるソフトウェアの場合、そのためにさまざまな処理が必要になり、動作が重くなります。表示・閲覧だけしたいのであれば、そのような機能は不要といえるでしょう。
一方、ビューアは表示・閲覧に特化しており、ファイルの中身を表示する処理のみおこなうため動作が軽快です。忙しい仕事のなかでテンポよく動作してくれるのはありがたいのではないでしょうか。

編集・保存ができないのでセキュリティ性に優れる

ビューアが編集・保存に対応していないのは、デメリットでもありますが、メリットでもあります。

編集に対応していると、当然ファイルの変更や改ざんができてしまいます。変更記録が残せるソフトウェアもあるとはいえ、編集ができるソフトウェアではそのようなリスクが常にあるといえます。
それに対してビューアは編集・保存が不可能なため、大事なファイルを守ることができ、セキュリティ性に優れているといえるでしょう。

さまざまな形式に対して横断的に使えるビューアは少ない

一般的なビューアは、複数の形式に対応したものは少ないといえます。例えば、画像ビューアはさまざまな画像ファイル形式には対応していますが、Microsoft Officeなどのファイルの形式には対応していないのが一般的です。

複数のファイル形式に対応したビューアの開発ツールがある

ファイルごとにそれぞれのビューアを用意しなくてはならないのは面倒ですよね。
他方で、画像、音楽、動画など、さまざまな形式に対応したビューアがあり、ファイルごとに使用するソフトウェアを変えることなく、便利に使えます。


複数のファイル形式に対応したビューア開発ツール【PrizmDoc】についてはこちら

無料で使えるWindows対応の各分野の代表的なビューアソフトウェア

ここからは、Windows対応の無償で使える代表的なビューアソフトウェアをご紹介します。

オフィス・ドキュメント系ビューア

まずはMicrosoft Officeに代表されるオフィス・ドキュメント系のビューアです。

・Microsoft Office Word/Excel/PowerPoint Viewer(廃止済み)

Microsoftは、同社のOffice各ソフトウェアが出力するファイルに対する公式ビューアを提供していました。
残念ながら現在では廃止されており、Excelモバイル アプリをインストールするか、ドキュメントをOneDriveまたはDropboxに保存して、Excel Onlineでブラウザ表示することが推奨されています。

・Acrobat Reader

さまざまな端末で同じように表示できるPDF形式に対しては、Acrobat Readerがビューアとして提供されています。
表示だけでなく、署名、共同作業、注釈の追加も可能であり、ビジネス用途にも適しているといえるでしょう。

・一太郎ビューア

日本製のワープロソフトウェアである一太郎用のビューアが開発元のジャストシステムから提供されています。
表示だけでなく、高度な印刷機能も備えており、スライド表示も可能です。

画像系ビューア

画像を表示するためのビューアにはさまざまなものがありますが、ここでは4つに絞って紹介します。

・Windows Explorer

正確には画像ビューアとはいえませんが、WindowsにおいてファイルにアクセスするためのソフトウェアであるExplorerでは画像を閲覧することが可能です。
対応している形式は限られているものの、追加でソフトウェアをインストールしたり起動したりする必要がない分、手軽であるといえるでしょう。

・Microsoftフォト

MicrosoftフォトはWindows 10用の画像・動画ビューアです。閲覧だけでなく、簡単な編集機能も備えています。

・IrfanView

IrfanViewはオーストラリア出身のプログラマーが開発した画像ビューアです。日本語を含む多くの言語に対応しており、世界中で使われています。
プラグインの追加インストールによって機能を拡張できる点が特長で、対応する画像形式を増やすことができます。ファイル形式やファイル名の変換を、複数ファイルに対して連続して適用できるのも便利です。

・XnView

XnViewはExplorerのような見た目が特長の画像ビューアであり、直感的な操作ができます。対応するファイル形式は400以上と多く、これ一本でほとんどの画像を開くことができるでしょう。
また、画像の回転やトリミング、明るさやコントラストといったちょっとした画像の加工も可能。わざわざ重い画像編集ソフトウェアを開く手間が省けます。

Webフォーマット系ビューア

Webフォーマット系ビューアとはつまりWebブラウザのことです。ここで紹介するもののなかには日頃から使っているものも含まれているでしょう。

・Google Chrome

ネット検索の分野で高いシェアを誇るGoogleが開発したブラウザがChromeです。
Statcounterによる2021年7月の調査によると、日本国内で1/3以上のシェアを誇り、首位となっています。
GmailなどのGoogleのサービスとの親和性が高いのも特長で、組み合わせることで作業効率が向上できそうです。

・Safari

iPhoneやMacを販売するAppleが開発しているWebブラウザがSafariです。Apple製デバイス上で動かすことを意図して作られており、バッテリー駆動時間を他のブラウザよりも伸ばすことができるとのこと。
また、電子決済手段であるApple Payを使う際、Face IDやTouch IDで認証できるのも便利です。Apple製品ファンであればぜひ使いたいブラウザといえます。

・Microsoft Edge

Windowsを開発するMicrosoftが提供するWebブラウザがEdgeです。かつては独自開発していましたが、現在ではGoogleのChromeをベースに作られています。
EdgeはMicrosoftが以前開発していたInternet Explorerとの互換性を持つ「IEモード」を持っており、古いブラウザでないと動作しないサイトの閲覧に便利です。

医療用画像フォーマット系ビューア

医療用画像フォーマットにも無料で使えるビューアがあります。

・SonicDICOM Media Viewer

SonicDICOM Media Viewerはブラウザベースの医療用画像ビューア。パソコンにソフトウェアをインストールすることなく、手元にあるDICOM形式の画像を閲覧することができます。
無料でありながら、検査リストの表示や計測機能など、多彩な機能を備えているのも特長です。

・DICOM Library

DICOM Libraryは無料のオンラインサービスです。DICOMファイルを見るだけでなく、共有や分析するための機能を備えています。
また、タッチパネルで便利に使える機能も備えており、今どきのデバイスで使いやすいといえるでしょう。

・IMAIOS DICOM Viewer

IMAIOS DICOM Viewerはユーザーフレンドリーなインターフェースが特長の医療用画像ビューア。ドラッグ&ドロップでファイルを開けるなど、直感的な操作が可能です。
また、登録が不要であり、アップロードしたファイルがサーバーに送信されないため、セキュリティ面で安心。画像のスクロールは滑らかで、見やすいといえるでしょう。

メール系ビューア

メール系ビューアとはつまりメーラーのこと。ここでは良く使われる3つのメーラーを紹介します。

・メール(Windows10 標準)

「メール」はWindows 10標準のメーラーソフトウェア。標準でインストールされているソフトウェアでありながら、複数アカウントへの対応、自動応答機能、通知機能など、便利に使えるさまざまな機能が搭載されています。
標準でインストールされているソフトウェアだけにWindows 10のインターフェースとの親和性が高く、アクションセンターやタイルメニュー、ロック画面にメールの着信をリアルタイムに表示可能です。はじめての方にも使いやすいメーラーといえそうです。

・Outlook

OutlookはMicrosoft Officeの一部として含まれている個人情報管理ソフトウェアです。
Officeに含まれるものは有償ですが、Web上のサービスとしてブラウザでアクセスすると無料で使うことができます。
Outlookには、メーラーだけでなく、スケジューラーやアドレス帳が統合されているのが特長で、特にビジネス用途で便利なソフトウェアといえるでしょう。

・Thunderbird

Thunderbirdはオープンソースで開発されているメーラーであり、15年以上の歴史を持っています。さまざまなアドオンを使えるのが特長で、機能を拡張したり、デザインを変えたりするなどのカスタマイズが可能です。

CADフォーマット系ビューア

コンピュータを使った設計や製図をおこなうソフトウェアで使われるフォーマットにもビューアがあります。

・Autodesk DWG TrueView

Autodesk DWG TruViewは、AutoCADで使われるDWG形式やDXF形式のファイルを見るためのビューア。ズームイン/アウト、モデル空間/ペーパー空間切り換えなど、表示を色々と変える機能があり、CADデータのチェックに役立ちます。
インターフェースはAutoCADに似ているため、AutoCADを使ったことがある方なら簡単に使いこなせる点もメリットといえるでしょう。

・Free DWG Viewer

Free DWG Viewerは、DWG、DXF、DWF形式に加えて、CSFファイルにも対応している点が特長です。ショートカットが充実しており、キーボードで操作することでより手間をかけずにすみます。
表示したファイルは印刷できるほか、JPEG形式での保存も可能です。CADフォーマットを手軽に扱えない方とのデータ共有にも役立つ機能です。

・VoiCeFREE

VoiCeFREEは、図面/画像データ高機能ビューアであるビットスクエアのVoiCeの無料版です。VoiCeに対して朱書き機能や距離、角度の測定機能などが省かれていますが、その代わり無料で使うことができます。
ベースが有料のソフトウェアであるため、機能やインターフェースが洗練されており、使いやすそうです。

PrizmDocは多彩なファイル形式に対応した開発ツール型ビューア

ここまで見てきたように、さまざまなビューアがありますが、多くは特定のファイル形式に特化したビューアとなっています。しかしながら、ビジネスの現場ではさまざまな形式のファイルが飛び交い、1つのビューアで賄うのは難しいでしょう。

PrizmDocは本記事で紹介した形式すべてに対応したビューアです。50種類以上のファイル形式に対応しており、多くのファイルをシームレスに扱うことができます。
また、閲覧の際にサーバー側でSVG形式に変換する方式のため、端末側での元ファイルのダウンロードが発生しないのも特長です。SVG形式の表示も一時的にブラウザに投影する仕様で、ファイルの流出を避けることができ、情報漏洩のリスクを下げることができます。

PrizmDocはWebアプリケーションに組み込んで利用するファイルビューアです。このため、慣れ親しんだインターフェースを変えることなく、かつクライアント側に新たなビューアソフトウェアのインストールをおこなうことなく使うことができます。

PrizmDocには無料体験が用意されておりますので、お気軽にお問い合わせください。


PrizmDocコラム一覧