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自社開発のソリューション・サービスを次のステージへ!組込み型ビューア「PrizmDoc」による利便性向上とセキュリティ対策とは

 企業向けにサービス・ソリューションを開発・提供するSIerにとって、自社製品にどのような付加価値をつけ、新規顧客の獲得、利用拡大につなげるかは大きなテーマです。そのなかで今、フォーカスすべきテーマの1つが、セキュリティと生産性向上の両立。多くのユーザ企業が抱えるこの課題を解消できれば、大きな強みとなるでしょう。

 そして、その鍵を握るのが、ファイルや図面など各種ドキュメントの管理です。ビジネス向けシステムでは、ドキュメントを扱うことが多い一方で、企業規模が大きくなるほど、管理が複雑になり、セキュリティ要件が増えるなど、問題は根深くなります。この問題を一気に解消する手段として注目されるのが、ファイルビューイングエンジン「PrizmDoc」。SIer・開発者にとっての魅力はなにか、詳しく解説します。

SIerの課題「顧客に求められる付加価値」とは?

注目されるセキュリティ。利便性とどう両立するか

 顧客に求められるソリューションとは、どのようなものなのかーーー それは、多くのSIerが模索し続けるテーマです。社会情勢やトレンドを踏まえ、付加価値のあるソリューションとするためには、機能改善・追加機能などの進化を続ける必要があります。また、為替変動や物価高騰などの影響から、顧客企業もコストに対してシビアになっており、開発コストをできるだけ抑えて利益を確保することも、念頭に置かなければなりません。

 そのなかで昨今、特に注目されているテーマが「セキュリティ」。コロナ禍を経てテレワークが一気に進み、情報の持ち出しに対する対策が求められるとともに、サプライチェーンを狙ったサイバー攻撃の増加などから、取引先までを含めた、きめ細かなファイル取り扱いの制御などの要件も増えています。製造業におけるCAD・TIFFなどの図面の管理や、電子帳簿保存法への対応、稟議申請などのワークフローなど、ドキュメントを扱うシステムには、各種ファイル・ドキュメントについての持ち出しを制御する仕組み(ダウンロード禁止など)や、墨消し・透かしなどの機密情報の漏えい対策、原本データの保護など、様々な機能が求められます。
 一方、セキュリティを厳格化すると、利便性が犠牲になりかねない点が懸念されます。生産性向上は、エンドユーザ企業にとって重要な課題であり、たとえセキュリティ面をクリアしても、「社外から閲覧するのに時間がかかりすぎる・やり取りに手間がかかる・検索が不便」などユーザビリティに問題があるようでは、自社ソリューションの強みにはなりません。

 SIerは、開発コストを抑えながら、セキュリティと利便性・生産性向上を両立し、魅力あるソリューションを目指すという難題を突き付けられているのです。

ファイルビューイングエンジン「PrizmDoc」がもたらすメリット

 この難題に悩むSIerに、新たな選択肢としてお勧めしたいのが、ファイルビューイングエンジン「PrizmDoc」です。Webアプリケーション上で各種ファイルを表示するための組込み型ビューアで、保険・金融・人材採用・製造業など、数々の国内大手企業で導入されています。

様々な機能で、セキュリティと利便性を両立する仕組みとは?

 PrizmDocは、OfficeファイルやPDF、CAD、TIFFなど50種類以上のファイルをセキュアにブラウザ上に表示することを可能にします。専用アプリケーションなどは不要で、ファイルを共有しながら、コメントや墨消しを入れるなどのファイル連駅機能をWebシステムに組み込むことができます。
 各種ファイルは、閲覧用のSVGファイルに変換して表示します。またページに関する情報(キャッシュファイル)をサーバ内に保存することで、ファイルの表示時間を短縮します。表示の際には、暗号化された閲覧用のデータのみを用いることで、オリジナルデータを保護し、改ざん・流出を防ぎます。さらには、充実した検索機能、ファイルのサムネイル表示などにより、必要な情報をスムーズに見つけるための機能を手軽に実装でき、利便性を担保します。

 もう1つ、コメント・墨消し・透かしなどの充実したアノテーション機能もPrizmDocの特長です。オリジナルファイルを編集することなく、レイヤーを追加することでブラウザ上にコメントを追記できるほか、機密情報・個人情報などを墨消しして表示する、機密ファイルには透かしを入れる、といったことが可能です。ほかにも、ダウンロードの出力可否、コピー・印刷の可否などの制御にも対応します。

 例えば、これまで紙で扱っていたものを電子化・システム化する際などには、「紙に直接書きこんでいたメモをどうするか」「データを持ち出されないよう、どう管理するか」が大きな課題となりますが、PrizmDocにより、原本を保護しながら、ワークフローに沿って回覧・確認をおこなう、必要に応じて機密情報を隠す(墨消し)などの制御をおこなえるように。電子化により、セキュリティの細かな制御と、利便性向上を同時に実現することが可能になります。

APIにより、シンプルかつ柔軟に実装することが可能に

 PrizmDocでは、UIコンポーネントを実装するJQueryプラグインと、コンテンツ操作用のREST APIを提供。一般的なWebアプリケーションの技術知識があれば、必要な機能をすぐに実装できます。ファイル内容をそのまま変換したSVG形式のレイヤーと、コメント(注釈)や墨消し、透かしを付与した専用レイヤーで管理。用途にあわせたレイヤーを用意することで、様々なニーズに柔軟に対応できます。例えば、墨消しをおこなう場合、ビューア側で、墨消し範囲を指定するUI、検索したキーワードを一括で墨消しするUIなどとあわせて、それに対応するAPIが提供され、「ユーザが画面で墨消し個所を指定する」「事前にシステム側で特定のキーワードを墨消しにしておく」など自由に実装できます。

用途にあわせた柔軟な構成が可能

 PrizmDocは、ファイルの暗号化、画像・ドキュメントの変換を担う「PrizmDoc Server」と、アノテーション機能のWebアプリケーションへの統合を担う「PrizmDoc Application Server(PASサーバ)」の2種類のサーバで構成されます。サーバの負荷に応じたクラスター構成や、表示速度を上げるためのキャッシュ戦略など、活用法にあわせて柔軟な構成をとることができます。トライアルなどの体制も用意されているため、自社にとってベストな構成を見極めるための検証も可能です。

コストを抑えて導入できる、ライセンス体系

 気になるコストも、PrizmDoc Serverが稼働するサーバのコア数に応じたライセンス(年間契約、最小4コア)となっており、初期費用は不要。技術的な疑問点などの問い合わせ・サポートもライセンスに含まれます。クライアント数やユーザ数による従量課金がないため、利用者数増加によるコスト変動を考慮する必要がなく、コストを抑えて導入できる点もメリットです。

事例に見る、PrizmDocの導入効果

“紙”のよさを損なわず、電子化のメリットも実現

 まずは、PrizmDocの活用方法として、製造業A社での事例を紹介します。A社では、紙ベースで回覧していた図面を電子化する際、図面回覧システムにPrizmDocを組み込みました。これまで紙に手書きで書き入れていた赤入れ・チェックコメントなどは、アノテーション機能を用いて実装。「ファイルをダウンロードして、追記し、アップロードする」といった手間がかからず、システム上でこれまでと同様の修正・コメントを追加できるようになりました。また、原本ファイルを回覧すると、操作ミスなどで原本が変更されてしまうリスクがありますが、PrizmDocを用いることで、原本を維持したまま、紙と同様の回覧が可能になりました。電子化の弱点をカバーするとともに、手書き作業の電子化と安全な原本管理など、電子化のメリットも得られています。

さらなる顧客価値の提供を目指し、PrizmDocを採用

 続いては、PrizmDoc導入を自社ソリューションの価値向上へとつなげた、キヤノンマーケティングジャパンの事例です。同社が、損害保険会社向けに提供するサービスの1つ、損害調査業務向けストレージサービス(一件書類電子保管サービス)は、査定から保険金支払いまでのプロセスにおいて発生する書類を保管し、検索・表示することで、査定業務の迅速化・品質向上をサポートするものです。

 ストレージサービスとはいえ、単なる画像の保管場所を提供するだけではなく、アプリケーションレイヤーまで踏み込んだ総合的なサービスを目指し、機能拡張を続けてきました。さらなる顧客価値の提供のため、バージョンアップを検討するなかで、白羽の矢が立ったのがファイルビューア機能でした。ファイルを高速で検索、表示するために鍵となる機能であり、特にブラウザ上で直接コメント記入できる機能は不可欠です。そこで、これらを解決するツールとしてPrizmDocを採用、紙と同様の使い勝手をブラウザ上で実現し、セキュアで利便性の高い機能の提供に成功しました。さらに、PrizmDocを利用すれば、左右に2つのビューアを並べて、複数ファイルを同時に表示するなどの柔軟な画面設計にも対応できるなど、UI/UXに大きな付加価値をもらたすツールとして高く評価しています。

 また、キヤノンマーケティングジャパンでは、取引関係書類を長期保管するクラウドサービス「DigitalWork Accelerator 電子取引管理サービス」にもPrizmDocを展開。ワークフローによる承認プロセスの電子化において、画像やPDFを表示するところからスタートし、今後はOfficeファイルへの拡張、さらにアノテーション機能の活用などによる機能拡充を目指しています。
 将来の変化を見据えた新たなビジネスのあり方を考えるなかで、いち早く対応できるソフトウェアの領域で、PrizmDocを組み込むことで、サービスのさらなる向上を目指すと言います。

豊富な実績とノウハウで、導入から運用までサポート

25年以上の取り扱い実績で、的確なアドバイス・提案

 ラネクシーは、PrizmDocの開発元である米Accusoft社と25年以上にわたって取引があり、強固なパートナー関係を構築してきました。米Accusoft社の画像処理ソフトウェア開発キット「ImageGear」も取り扱い、日本全国での豊富な販売・運用実績を誇ります。ラネクシー社内にAccusoft社専用担当者(営業・技術)を揃え、導入支援から運用後のサポートまでを提供。問い合わせ・トラブルをスムーズに解決する体制を整えています。
 PrizmDocの機能・要件にも精通し、「なにを実現できるのか」「なにができないのか」「どのような要件に対応できるのか」などへのアドバイスや、ImageGearと組み合わせた提案なども可能です。ぜひご相談ください。

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PrizmDoc は、あらゆるファイルをノンクライアントでユーザーの元へお届けする、多機能・高精細ビューイングエンジンです。
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