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リードタイムとは?ビジネスで短縮する方法についても解説

ビジネスにおいて重要な指標とされるリードタイムは、短縮することでさまざまなメリットがあります。
リードタイムは闇雲に短縮すると、思わぬところでミスや事故が発生する可能性があります。リードタイムについて正しく理解し、短縮しても問題がない工程か確認した上で、取り組むことが重要です。
この記事ではリードタイムの基本から短縮のメリット/デメリット、短縮の方法について解説します。

リードタイムとは?

まずはリードタイムの基礎知識から、最近特に重要になっている背景について解説します。

発注から納品までの時間

リードタイムとは、一言でいうと商品の発注から納品までの時間です。英語で書くと「lead time」であり、1945年にアメリカで使われたのが始まりといわれています。

リードタイムは、単純な製品の製造時間だけでなく、書類の処理や待ち時間、検査や運搬といった時間が含まれるのが特徴で、顧客の実体験としての待ち時間を表しているといえるでしょう。

納期とリードタイムは違う

リードタイムと混同されやすい言葉として「納期」があります。厳密にはこれらは異なるため注意しましょう。

納期は一般的に商品やサービスが納品される日を示すことが多く、「○月○日」といった形式で表現されます。
これに対し、リードタイムは「○日間」という形式で表され、実際の日ではなく必要な時間を表すことが多いです。

例えば、「バレンタインデーまでにお届けします」という表現は納期、2月1日に発注した場合に「13日でお届け」とあればリードタイムといえるでしょう。

4つのリードタイムが存在

リードタイムと一口にいっても、その中には製造や運搬など、さまざまな作業を含んでいます。工程ごとに考えると、以下の4つに分けることが可能です。

  1. 開発リードタイム: 設計、開発、および製造などの計画作成に必要な時間
  2. 生産リードタイム: 製品の製造にかかる時間
  3. 調達リードタイム: 製品を製造するための部品や原料を調達するための時間
  4. 配送リードタイム: 製品の出荷準備から納品にかかる時間

漠然とリードタイムを短縮しようとするのではなく、工程ごとに短縮するための方法を考えることで、より効率よくリードタイムの短縮につなげられるでしょう。

短縮方法については後述します。

ネット通販の普及でより重要に

リードタイムは従来に比べ、ネット通販の普及によってより重要度が増したといわれています。

実店舗に行けばすぐにほしい商品が手に入るのに比べ、ネット通販にはどうしても商品が届くまでに時間がかかります。
消費者はできるだけ早く商品を手に入れたいと考えており、商品の豊富さや価格の安さと同様に、リードタイムに含まれる配送の時間が重要な差別化要素となっているのです。

リードタイム短縮のメリット

リードタイムを短縮することでどのようなメリットが得られるのでしょうか。4つのポイントを解説します。

販売数増加

リードタイムの短縮は販売数の増加につながります。リードタイムが短くなると、それだけ多くの注文を処理できるようになり、同じ時間で販売可能な数を増やすことが可能です。

また、前述のようにネット通販においてはリードタイムが重要な差別化要素となっており、リードタイムの短縮によって注文数の増加が期待できるでしょう。

さらに、需要の突然の変化によって注文数が突然増加しても、リードタイムが短ければ欠品数を抑えることができ、機会を逃すことなく販売ができます。

顧客満足度向上

リードタイムが短くできれば、顧客に納品できる時間も早くなるわけですから、顧客満足度は向上するでしょう。

例え、他社よりも少々価格が高かったとしても、リードタイムの短さを理由に自社を選んでくれることも期待できます。加えて、顧客満足度が高ければリピーターが増え、安定した注文数を得ることができるでしょう。

キャッシュフロー改善

リードタイムの短縮はキャッシュフローの改善につながります。

リードタイムが長い場合、需要が増えてもすぐに商品を準備できないため、倉庫に在庫を多く持つ必要があります。在庫は売れないと売上げにならないため、在庫数の増加はキャッシュフローの悪化につながるでしょう。

一方、リードタイムが短ければ需要の変化に素早く対応でき、在庫を少なく維持できます。

人件費削減

在庫数を削減することで、在庫を管理するための人員を減らすことができます。これにより人件費を削減できるでしょう。

また、人件費だけでなく在庫を保管しておくための大規模な倉庫が必要なければ、そのためのコストも削減可能です。

リードタイム短縮によるリスク

リードタイムを短縮することは重要ですが、行き過ぎた短縮はかえって悪い影響を及ぼす可能性があります。リードタイム短縮によるリスクを2つ解説しましょう。

災害発生時などの在庫切れ発生

どれだけ入念に準備をしても、不測の事態は起こります。例えば、自然災害や政治情勢など、自社だけではどうにもならない原因によって、ある日突然、製品の生産ができなくなることがないとはいえません。

そのような事態でも、在庫を豊富に持っていれば商品の提供を続けることができますが、以前と同様の在庫管理をしていると、リードタイムの短縮によって、在庫が想定よりも早くなくなり、通常の発注に対応できなくなります。

近年では不測の事態が起きた時でも製品の提供を継続するため、事業継続計画(BCP)の策定および内容の充実が求められており、安易に在庫を減らすと失注につながりかねません。

各工程の品質低下

リードタイム短縮に効果的なのは、各工程にかかる時間を短くすることですが、問題は、どの工程を短縮するか、ということです。

例えば、検査にかかる時間を短くするために必要な工程を飛ばすなどした場合は、不良品が増加する可能性があります。また、配送先のチェックを省けば少しでも早く商品を届けることができますが、配送先を間違えるリスクがあるでしょう。

こういったミスの増加は顧客の信頼感を損ね、かえって売上げを減らすことにつながりかねません。

リードタイムを短縮する方法

リードタイムを短縮するにはどのようにすればいいのでしょうか。工程ごとに解説します。

開発リードタイムの短縮

開発リードタイムを短縮するためには、例えば複数の製品で部品を共通化することが有効です。部品を共通化できれば、過去に開発済みの製品で使用した部品を流用でき、開発期間を短縮できるでしょう。

例えばトヨタ自動車は、TNGA(Toyota New Global Architecture)と呼ばれる、グローバルに部品を共通化する取り組みをおこなっています。

生産リードタイムの短縮

生産リードタイムにはさまざまな短縮の方法が考えられます。

例えば、

  • 人員の増員、ボトルネックになっている工程への再配置
  • 使用する機械や設備を新しいものに刷新
  • 生産計画や作業計画の見直し

といったことが考えられます。

調達リードタイムの短縮

部品や原料の調達にかかる調達リードタイムの短縮には、取引先の変更や取引先との調整が有効です。

例えば、運搬に時間がかかる海外企業から、すぐに納品がおこなえる国内企業に調達先を変更することが考えられるでしょう。

また、取引先のリードタイムの短縮が自社の調達リードタイム短縮につながることから、共同で取引先のリードタイム短縮に取り組むことも有効です。

配送リードタイムの短縮

配送リードタイムには、発送までの時間と、発送してからの時間の2つがあります。

発送までの時間を短縮するには、倉庫から製品を見つけやすくするために配置を工夫したり、人員を増やしたりすることが効果的です。また、梱包や検品にかかる時間も短縮可能でしょう。

一方、発送してからの時間を短縮するには、配送ルートの最適化や、外注している場合は配送業者の変更などが考えられます。

PrizmDocで業務効率を向上してリードタイム短縮

どの工程のリードタイムにおいても欠かせないのが、事務作業です。メールやワークフローの添付ファイルを効率的に閲覧できれば、事務作業の時間短縮が実現できるでしょう。

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